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オーディオフェスタ イン ナゴヤ

  出展準備中の工房(2014年2月) 10年前の記事ですが掲載します。 オーディオフェスタ・イン・ナゴヤ2014の結果は、金メダル級の大成功でした。同じブース内を 6 社でシェアして時間割で 1 日 2 回プレゼンしたのですが、圧倒的なパフォーマンスと次元の違いで、私たちのプレゼン時間中は、呼び込みなどしなくても、音を出しているだけで人がつぎつぎに来場し、 16 ある試聴席のほかに立ち見までいっぱいになり、目を閉じて聴き入っている聴衆が多かったです。プレゼン終了後には、こんな音は、今までに聴いたことが無い音だ・・・とか、中には、質問される方もいて 30 分以上に及ぶ説明が何度もありました。 試聴時間割を確認して 2 度も試聴に来られる方もいましたし、 2 階のフロアでは一番よい音が鳴っているだけでなく、「音楽そのものが鳴っているのは凄いことだ。」こんな音は初めて聴いたと褒めていただきました。   隣で展示していたブースのスタッフも噂を聞きつけたらしく、会場の最終日終了後には、私の持ち込んだ機材を確認したり、スピーカーの内部まで覗き込んでフィールドスピーカー(励磁=電磁石)であることを確認していました。今回のオーディオフェスタで励磁スピーカーを持ち込んでいたオーディオメーカーは私を除き 1 社もありません。今回の聴衆の反応から励磁スピーカーの潜在マーケットは確実に存在すると確信しました。   初日の準備を、同室にいた他の業者がそれぞれセットアップしていたのですが私が音を出した瞬間に、「今、音が変わりましたよね!いったい何をつかっているのですか?」と質問されました。一番の違いは 60 年以上前に製造された励磁スピーカー(電磁石を使用した、戦前のドイツのラジオ用スピーカー?)と私のスピーカーケーブルの組み合わせで、現在の各社で鳴らしているシステムとは、方式が違うので、なぜ、生々しい音が出るのか理解できないようでした。見た目は鉄板プレスの錆びた貧相な粗大ごみ置き場から拾ってきたようなスピーカーだからです。それが 100 万円を超えるスピーカーを凌駕しているのですから、驚くのも無理はありません。 当日の夜には、「作りかけのスピーカーをなんで展示しているのか?」という書き込みが「2ちゃんねる」にされていました。様々な人たちが、私の持ち込んだ機材を確認して写真を撮っていましたが
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フィデリティゲートのケーブルについて(Q&A)

弊社ケーブルの技術的な特徴について解説します。 Q1:一般に市販されている他社のケーブルとどこが違うのですか?  A1:デジタル用のケーブル(同軸ケーブル)を除きマルチツイストペア(逆回転二重螺旋式ノイズキャンセルの リッツ構造 )の大変手間の掛かる方法で製作されています。☚外観からは分かりません。※ リッツ構造 とは:1本1本が独立した単線を絶縁被覆で覆ってから端末で束ね、電気的に接続した構造です。リッツ線は主として高周波での伝送特性を改善することを目的に使用されますが、弊社ではオーディオ領域でもリッツ構造を使用することで大幅な音質改善に繋がることを確認し2012年の創業(2013年に起業)当時から採用しています。 リッツ構造による最初の製品は、 SPC2.5MBBというOFC7Nによる0.9mm単線にテフロン絶縁のスピーカーケーブルでした。 詳細は→  http://www.fidelitygate.com/index.htm 弊社ではケーブルの種類によりリッツ線の本数を変更しています。スピーカーケーブルの場合は、8芯、16芯、32芯、64芯を受注生産により対応しています。 Q2:デジタル用のケーブル(同軸ケーブル)には、特徴がありますか? A2:同軸ケーブルの構造は、特性インピーダンスを維持するため大きな変更はしていませんが、性能を改善するための工夫がされています。まず、ケーブルの最外周のシースである被覆(PVC)には周波数依存性がありケーブルを流れる周波数が変化するとケーブルの静電容量が変化します。これは流れる信号が静電容量が変化することで変調されることを意味します。この周波数依存性を回避するために、PVCのシースを剥離して比誘電率が低く周波数依存性のない架橋ポリオレフィンの熱収縮チューブに換装しています。さらに静電気対策として帯電列がややプラスに帯電してポリエチレン系のマイナスに帯電する静電気を中和しています。その後、ケーブルの保護と振動対策としてPETのメッシュスリーブで締め上げています。同軸コア部分は、グレードによりクラッドアルミ線と錫メッキ7芯の撚り線を使い分けています。 錫メッキ7芯コアの同軸には、編組シールドに純銀線を使用し振動対策もメッシュスリーブを二重化しています。 Q3.同軸ケーブルには50Ω用と75Ω用があるようですが、どちらを選ぶべきで

DIG3000/RCA-BNC (S/P DIF 75Ω)デジタルケーブル新製品

  3月に新規注文で製作したDIG3000/RCA-BNC  (S/P DIF 75Ω)デジタルケーブルです。 以前にも特注で数セット販売実績がありますが正式にJANコードを取得していなかったため、今回JANコードを取得して公開します。 基本的なケーブル仕様はRCAプラグのDIG3000と同じです。 入力側(トランスポートなど)をRCAプラグ、出力側(DACなど)を BNC75Ω専用品としたものです。 ケーブル長:0.75m(ケーブル在庫限りの製作です) JANコード:4580525451571 標準価格:25,000円(税別) 販売価格:27,500円(税込)

MCD5075-1.0m同軸75Ωデジタルケーブル

MCD5075-1.0m BNCプラグ75Ω専用品を使用します。 今回のお客様も CHORD M-ScalerとCHORD DAVEの接続で2本使用されるようです。 このあと、BNCプラグを取り付けプリエージングを済ませてから検査後出荷となります。 2024-03-15日 約20時間のプリエージングを済ませて出荷します。 ※エージング(バーンイン)完了には、150~200時間掛かります。  

■DIG3000(S/PDIFケーブル)の誕生~DIG3000 vs DIG5000

画像はDIG3000 ■DIG3000(S/PDIFケーブル)の誕生  DIG3000をブログで検索してみると、発売開始は2020年10月となっていました。 2020年9月に弊社のUSBケーブルを購入されたお客様から、デジタルケーブルの製作を依頼され試作したのが始まりです。 良い高周波用の同軸ケーブルを見つけることができたことから、その同軸ケーブルをさらに改良することでDIG3000というS/PDIF(75Ω)同軸ケーブルが誕生しました。 このケーブルは、何人かのハイエンドユーザー様のブログで取り上げられたことで弊社のケーブルで一番知られているケーブルに成長しました。 ■yahooオークション出品 今までは、商品の値崩れを心配してオークションでの出品を10年近く避けてきたのですが、ケーブルメーカー自体が5CFVの生産を完了し入手できなくなったことから、薄利であっても宣伝広告のつもりで少しでもオーディオユーザーに知ってもらうほうがよいと考えて、2023年9月頃からYahooオークションに出品を開始しました。 2019年に始まったインチキパンデミックのコロナ禍により売り上げが激減してきたのをリカバリーする必要もありました。 ■端子を一部変更して出品 海外輸入部品の遅延や価格高騰のため端子を輸入から国産の映像信号用RCA(カナレ製)に変更して出品しました。 出品してみると好評で、落札された方の何割かは、2本目を競争入札でも落札される方が出てきました。中には、弊社の試聴機で試聴された方も複数本落札されています。 ※オークションの出品は、在庫限りとなります。 ■DIG3000 vs DIG5000(クロックケーブルは名称が変わります)。 S/PDIFデジタルケーブルには、DIG3000の上位版としてDIG5000が存在しており、どのように違うのかという問い合わせがありましたので、ユーザー様の評価も含めて今回のブログに掲載することにします。(注)BNC端子モデルは商品名がMCD5075(75Ω)に変ります。 ■仕様上の違い (DIG3000)                (DIG5000) 発泡ポリエチレン絶縁体       発泡ポリエチレン絶縁体+木綿糸 無メッキ銅単線           錫メッキ裸単線7本撚り 無メッキ銅編組シールド       銀単線編組シールド 架橋

共晶ハンダが生産終了になる。

 デジタルケーブルの販売が好調で、はんだの在庫が無くなってきました。 いつものホームセンターへ調達に行ったところ共晶ハンダの在庫は1本も無し。 別の系列店舗やカインズホームの資材館にも問い合わせたが在庫なし。 これは、大変です! ハンダ付け性能は、融点が低い(錫:63%、鉛:37%)の共晶ハンダが最高の性能です。 さっそくgoogleで検索してみました。 某社の販売終了品リスト 2020年6月にも掲載されていました。 ということは市場在庫のみということになります。 もう、同じものは入手できないのか・・・。 また、音のよいハンダを探す必要が出てきました。 これは、RoHs指令によるものです。 今のところ、鉛フリーのハンダに共晶ハンダの性能を超えるものは見つかりません。 いずれにしても、輸出向けには使えませんから、代替品のハンダを探す必要があります。 また、仕入れ原価に影響が出ます。

デジタルケーブルAES/EBU 110Ωの試作注文が入りました。

  弊社のハイエンドユーザー様よりデジタルケーブルの試作依頼が入りました。 仕様は110Ωのキャノンコネクター(XLRコネクター)の長さ2mというものです。 AES/EBU110Ω2.0m 2024-02-01製作品エージング開始☚2月10日納品完了しました。 JANコード:4580525451540 さっそく、ユーザー様のビンテージ品(詳細不明)のバランスケーブルと比較させていただきました。ビンテージケーブルは、大変良いバランスで十分な音でした、何が不満なのだろうと正直思ったほどです。納品したケーブルは、残念ながらビンテージ品に及びません。 エージング不十分というのも割り引いても、ピアノやヴィブラフォンなどの打鍵楽器がきつめの再生音なのと全部の楽器が鳴り響いたときにやや混濁して聴こえない音がありました。 翌日確認のため、ビンテージ品の不満点を訊くとさらに生音に近い再生音を希望とのことでした。試作2号機にチャレンジすることになりました。