販売店やユーザー様から、USBケーブルも制作してほしいとの要望があり、制作するからには良いものをということで制作しました。 USBケーブルは、もともとパソコンと周辺機器を1本のケーブルで電源供給から信号のやり取り迄4端子で接続するという規格です。そのため、ピュアオーディオで使う方は少ないと思いますが、最近はPCオーディオなどでUSB-DACを使う機会が増えているようで、音質に満足できないユーザーもいるようです。一般的なUSBケーブルを調べてみると4端子の接続に対しそのまま4本で繋いでいるもの、それにシールドを被せたものなど様々ですが、電源ラインとデータ線のプラスとマイナスが隣接しているため、電磁的な結合により相互に影響を受けます。それを嫌って、電源ラインをデータラインと分けてシールドしたり、あるいはデータ専用のUSBケーブルを販売しているメーカーもあるようです。今回の試作品では、データと電源ラインをカッド構造にしたうえで、電源ラインとデータラインを各々別々にシールドしています。カッド構造を併用することで隣接したラインにノイズを輻射もしないし周辺からの影響も受けないケーブルが完成します。この上位版を製作するとすれば弊社のスピーカーケーブルの様に逆回転のツイストにすればよいのですが、それには工数が掛かりすぎるため、今回は制作しませんでした。弊社のユーザー様にテストしてもらい他社のUSBケーブルよりも満足していただけるようであれば商品化したいと思います。