■ケーブルの方向性について
・スピーカーケーブルの場合
FidelityGateと印刷されたロゴマークのチューブを巻いてある方を、スピーカー側の端子に接続してください。
・RCAケーブルやデジタルケーブル、アースケーブルなどの場合
ロゴマークの付いている側というよりも、文字がFidelityGateと読める方向に信号が流れると考えて左右チャンネルの向きを揃えてください。
※ケーブルのバーンイン(エージング)は、その接続方向で実施しています。
(補足説明)
ケーブルの方向性には賛否両論がありますが、比較試聴した体験から言って、あると感じます。
ケーブルには音の良い接続方向があると言い出したのは、オーディオ評論家の故 江川三郎氏ですが、ケーブルの方向性が出るのは、ケーブルにシールドの編組があり、両端で接地せず片側のみ接地(ケーブル内部はホットとコールドの2芯)の場合です。これは、構造的に言って方向性が生じます。RCA右チャンネルと左チャンネルを逆向きで接続した場合など、接地ポイントが左右チャンネルで異なることになります。このようなケーブルの編組シールドはコールド側の一方と接続されていて、もう一方の末端は接続されずにオープンの状態です。何故、このように接続するかというと、信号線はホットとコールドが必要なのに対しシールドは信号線を覆い、その末端を接地することでノイズを接地に逃がすのが目的です。もし、シールドの両端を接地してしまうとRCAのコールド側と同じになりシールド外皮にも信号を流すことになるため編組シールドで拾ったノイズがコールド側に流れるためです。
これ以外にもワイヤーの製造段階の線引き工程で方向性が生じると言われてきましたが、三菱電線工業の話によれば導体の結晶格子配列により電線の方向性が決まるようです。
導体の方向性は、 結晶格子の配列により決まることは分かりましたが、では、その方向性が素線段階でしっかり管理されているかは、製造メーカー次第なので一般的なユーザーが目視で確認することはできません。また、ケーブルの方向性は導体の方向性だけで決まるものではなく、絶縁材料やツイストの回転方向、組み合わせ、先に書いた編組の接地方向など様々な要因の積分値となるようです。したがって、長時間かけて行うバーンイン(エージング)によってケーブルの方向性が出来上がって行くとも考えられます。直流電流なら方向性が一方向だが音声信号は、歪波交流(高次倍音の周波数を含んだ合成波)なので電流の向きは時間とともに変化しているのに電線の方向性が影響するのか?という疑問もありますが、それでも方向性はあるのです。
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