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11月, 2021の投稿を表示しています

マスタークロックジェネレーター専用デジタルケーブル同軸75Ω(試聴機)

  先に、50Ω専用の同軸デジタルケーブルを試作しましたが、75Ω専用品も制作してほしいとのリクエストがあり、75Ω用のBNCコネクタの入荷待ちでした。                           75Ω用のケーブルは、50Ω用ケーブルとは異なり、弊社で既発売のDIG5000と同じ物をBNC50Ω用コネクタで試作し、先日弊社の1号ユーザー様の試作評価結果が確認できました。             大変良いとの評価でしたので、                           急遽75ΩBNCコネクタ付を先に市場投入します。                                   12月4日現在、2号ユーザー様で試聴評価中ですが、本ケーブルの母体となった、DIC5000    S/PDIF1.0mは既に4本が11月末に出荷済みで高評価を得ています。                                                型番:MCD5075-1.0m☚(DIG5000の75Ω BNCプラグ付きと同等品)。                        JAN:4580525450772 希望小売り価格:¥50,000(税別) コア:無酸素銅18AWG(7本撚り錫メッキ) シールド:銀メッキ編組シールド&アルミホイル二重シールド 絶縁被覆:ポリオレフィン+コットン糸介在 シース:PET3重スリーブ BNCプラグ:75Ω専用品                                                                          ...

■ケーブル物語:BNCコネクタの特性インピーダンス75Ωと50Ωの構造上の違い

  写真(左)75Ω用、(右)50Ω用 ■絶縁体面積の違い                                 75Ω用:絶縁体スリーブが中心コンタクト周辺のみである              50Ω用:絶縁体スリーブが端子先端部まである                   ■中心コンタクトの太さの違い                            75Ω用:細い                                  50Ω用:太い                                          ■互換性:50Ω用を75Ω端子に挿入すると渋いが篏合してしまう。                   BNCプラグそのものは、200MHzまでであれば75Ωケーブルと50Ω用BNCの組み合わせ でも問題ないとメーカーでは公表しているが、75Ωケーブルを200MHz以上で使用する場合は、75Ω用のBNCを推奨している。                                                 ■■懸念事項:200MHz以下であれば、75Ω用と50Ω用は不整合であっても影響は軽微であるようだが、一部の情報によると50Ω用を75Ωの端子(受け側)に挿入すると中心コンタクト部分を破壊する可能性があると記載されています。                          ↓                https://coaxial--connector.com/hikaku.php             しかし、弊社の複数ユーザーの事例によれば、50ΩBNCプラグを75Ω用の端子に挿入しても、特に支障ないとの回答を得ていますが、皆さまの所では如何でしょうか?      ■不整合について                                  高周波の領域では、不整合の場合は定在波が発生し信号の反射が発生するので本来であれば75Ωケーブルであれば75Ω用のBNCプラグを使用すべきです。             ※200MHz以下であれば電気的には問題ないようですが、機械的に受け側の端子が75Ω用であれば、挿入前に確認されることをお勧...

マスタークロックジェネレーター専用デジタルケーブル同軸50Ω

              同軸50Ω試作品 手作りの同軸ケーブル(素性の良いケーブルを改造して制作します) ■ マスタークロックジェネレーター専用ケーブル は、需要が少ないためか50Ωの専用ケーブルは一部を除きほとんどありません。 弊社は全品手作りなので大量生産は出来ませんが、 少量生産であれば理想的な電設資材を組み合わせた製品の制作が可能です。 ケーブルは、素材の選択も重要ですが、それ以上に ケーブル構造や素材の組み合わせと振動対策が重要です。 一般に市販されていて入手可能なケーブルでは、制作者の観点から見た要件を満たしていません。それで、弊社のケーブルは、市販のケーブルの中から素性のよいものを選び出して、必要なワイヤーだけを分解して取り出す作業から開始します。絶縁被覆も PVC(塩ビ)は周波数依存性を持ち、周波数によって静電容量が変化するため信号系には使いたくありません。 昔ながらの木綿や絹などの天然素材が最良ですが、次善の策としては、フッ素系の樹脂やポリエチレンを選択しています。 そのポリエチレンにも、充実タイプ、発泡タイプ、架橋タイプがあり、誘電率を考慮すれば発泡ポリエチレンか架橋ポリエチレンになります。3D2Vや5D2Vには架橋ポリエチレンのケーブルは存在しないため、選択肢は発泡ポリエチレンになります。フッ素系の絶縁被覆は大量に発注できる大手メーカーでないと入手出来ません。 選択した発泡ポリエチレンのケーブルであっても、ケーブルのシースはPVCなので全て剥ぎ取ります。シースは編組シールドに密着しているので先に書いた理由から望ましくありません。PVCのシースを剥ぎ取ったままでは、編組シールドが酸化して劣化しますので低誘電率のポリオレフィン系の熱収縮チューブを被せて空気と絶縁します。1本1本ヒートガンで収縮するので忍耐が必要です。このあと、オーガニックコットンのスリーブやメッシュスリーブを組み合わせ静電気と振動対策をして漸くケーブルが出来上がります。 最後にBNC端子を付ければデジタルケーブルの完成です。 同軸50Ωの試作品