写真(左)75Ω用、(右)50Ω用
■絶縁体面積の違い
75Ω用:絶縁体スリーブが中心コンタクト周辺のみである
50Ω用:絶縁体スリーブが端子先端部まである
■中心コンタクトの太さの違い
75Ω用:細い
50Ω用:太い
■互換性:50Ω用を75Ω端子に挿入すると渋いが篏合してしまう。
BNCプラグそのものは、200MHzまでであれば75Ωケーブルと50Ω用BNCの組み合わせ でも問題ないとメーカーでは公表しているが、75Ωケーブルを200MHz以上で使用する場合は、75Ω用のBNCを推奨している。
■■懸念事項:200MHz以下であれば、75Ω用と50Ω用は不整合であっても影響は軽微であるようだが、一部の情報によると50Ω用を75Ωの端子(受け側)に挿入すると中心コンタクト部分を破壊する可能性があると記載されています。
↓
https://coaxial--connector.com/hikaku.php
しかし、弊社の複数ユーザーの事例によれば、50ΩBNCプラグを75Ω用の端子に挿入しても、特に支障ないとの回答を得ていますが、皆さまの所では如何でしょうか?
■不整合について
高周波の領域では、不整合の場合は定在波が発生し信号の反射が発生するので本来であれば75Ωケーブルであれば75Ω用のBNCプラグを使用すべきです。
※200MHz以下であれば電気的には問題ないようですが、機械的に受け側の端子が75Ω用であれば、挿入前に確認されることをお勧めします。実際には、メーカーで75Ω用のBNCはカタログに掲載されていても、ハンダと締め付けタイプのコネクタを在庫している商社や販売店は見つけられていないのが現状です。圧着タイプの75Ω用BNCプラグは見つかりますが専用圧着工具は30,000円以上もします。
■メーカーに問い合わせたところ以下の回答を頂きました。
ご指摘通り相手側(機器側)がBNCジャッ ク75Ωでございましたら、
ケーブル用プラグは75Ω専用の弊社品番【BNCP-5 75Ω】を推奨致します。
75ΩのケーブルにBNCP-5 50Ωを取り付けていたのは、
昔のなごりになりまして現場等で使 用されておりました。
昨今ではインピーダンスマッチや高周波特性の観点からあまり使用また、ご指摘通り中心コンタクト外径が50Ωと75Ωでは異なる
多ければ不具合等につながります。
・・・ということでした。
さっそく75Ω専用のBNCコネクタを手配することにします。
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