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ケーブル物語:エレクトリカル・グラウンド・スタビライザー(電気・グランド・安定器)その3



 ■エレクトリカル・グラウンド・スタビライザー(E.G.S.)の配電盤への導入事例

配電盤への導入とは、配電盤の地中アース用の端子にエレクトリカル・グラウンド・スタビライザーを接続した事例です。最初の1行目の文章を読んで、理解できない方は真似しないでください。自己責任でお願いします。接続された、E.G.S.=エレクトリカル・グラウンド・スタビライザーは、1700mlが2個、920mlが2個いずれも備長炭5mmチップの瓶詰です。

※配電盤用に製作したE.G.S.には、アースケーブルに銀メッキ編組シールドを施しています。

銀メッキシールドの接地には、地中アースと切り離すため専用のEGS瓶(備長炭のグラウンド)に接続しています。

【注意!!】今回の配電盤への導入事例は、ソーラーパネルによる発電設備に関連した制御機器が実装された配電盤で一般的な家庭の配電盤と異なりノイズ環境が非常に厳しい状況下での対策です。保安用の機能性アースとオーディオ用のアースの違いなどの知識が無い方は危険ですから真似をしないようにしてください。あくまで、グラウンドの安定とEMC対策がオーディオ機器にとって如何に重要であるかを知っていただくために公開するものです。実際の対策は、電気工事士の方に相談してください。(関口) 

-------以下は、ユーザー様からのメッセージの抜粋です。--------

2022年6月2日(木) 22:53


早速帰宅後、920ml  E.G.S. 2個を配電盤につなげました。

配電盤には1700mlが2個、920mlが2個の計4個です。


純銅タワシから備長炭へ変えた事により、ブーンという音は無くなりました。


これは…凄いです。


目の前で、歌っています。ピアノの鍵盤のアタックや余韻まで分かります。

ギターの銘柄やアンプの銘柄まで分かるレベルです。

手の移動やピックで弦を弾いている感じまで表現されてます。

ライブ音源だとステージの情景が目の前に再現されます。


今まで行ってきた事が一気に表現されます。


一度、試してみて下さい。



2022年6月3日(金) 9:32


帰宅後、HEMS(Home Energy Management System)に関して確認します。


純銅タワシとの比較になります。

純銅タワシからブーンというノイズが消えました。

家中のダウンライト光が刺すような感じだったのが、やや柔らかくなりダウンライトを見る事が出来るようになりました。


液晶テレビは色の階調が増えた事により、有機テレビのような強調された映像ではなく、肉眼で見ている感じに近づいてきました。

液晶テレビの音も左右から出てくる声や音楽の

違いが明確に分かります。


今までは1700ml備長炭+920ml純銅タワシの計3個、今回は1700mlと920ml備長炭の計4個


3個の時よりも4個の方がアーティスト同士の距離感まで掴めそうな感じなりました。

ノイズがどうこうというレベルではなくなりました。


アースケーブルのシールドは有効です。


2022年6月6日(月) 0:48


配電盤に計5個のE.G.S.を接続した結果、防音室の音楽再生が化けました。

民族楽器の太鼓の叩いている皮が表現されつつあります。

笛の音色や響き、それぞれの楽器の輪郭が出てきています。

決して強調されるのではなく、極自然に再現されています。

音楽に生命が宿ったかのようです。


ただし、E.G.S.は1個や2個ではなく、最低でも4個必要かと思います。

拙宅の場合だと5個でようやく顔を覗かせました。

4個と5個の違いは別物でした。やはり、配電盤にE.G.S.はマストです。

残念な事に、この違いをどれだけの人々が分かってくれるのだろう…


2022/06/10 10:56 フィデリティゲート

※配電盤用E.G.S.瓶920ml備長炭仕様(アースケーブル70cm銀鍍金編組シールド付き)2個を、ゆうパックで発送しました。☚特注品!



2022/06/12 1:07

3時間経過した感想


オーマンディ指揮の新世界を聴いております。

各楽器の配置まで手に取るように分かります。

これは予想以上です。

ここまでくると配電盤(分電盤)をどう攻略するかが重要だと断言出来ます。



2022/06/23 0:52


HEMS専用E.G.S.をHEMSアース線に繋ぎました。

今まで聞こえなかった小さな音が聞こえてくるようになりました。

映像も更に良くなりました。

プラスチックの質感が表現されてます。


2022年6月23日(木) 20:32


スピーカー端子用E.G.S.を受け取りました。

ありがとうございました。

まだ、スピーカー端子用E.G.S.は取り付けずに防音室にて音楽再生を行なっております。

今まで、何かに引っ張られていたのが軽減され、軽く再生されてます。

かといって、低音の音量が不足している訳ではありません。

バスドラのなどの再生も音圧として表現されております。

キーボードの細やかな表現まで再生されております。


驚くべき変化です。



2022年6月23日(木) 22:16


HEMS専用E.G.S. 2連効果は凄いです。

他のアースも2連もしくは3連にて製作をお願いすれば良かったかなと思いました。

※ケーブル物語:エレクトリカル・グラウンド・スタビライザー(電気・グランド・安定器)その4へ続く


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