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装置のデマネタイジング(消磁)

残留磁気が多くなると再生システムの音質が悪くなってきます。
具体的には、音が歪っぽくなり喧しくなります。
小音量でも、うるさいと感じます。
音の抜けが悪く、付帯音がまとわりついて鬱陶しくなります。
お酒で言えば、安物の醸造酒で雑味のある感じです。
珈琲の雑味の様にも感じるかもしれません。
早い話が、スッキリしない音です。
それで、帯磁した残留磁気を消磁する必要があります。
これは、磁気録音の開始されたアナログ録音の初期から磁気テープの走る磁気ヘッドの消磁は録音する前に日常的に行われていたようです。
■帯磁によりシステム全体の音質が劣化する。
近年では、フォノカートリッジやその内部の銅線材、プリント基板の信号回路部品を実装するためのリード線、クロスオーバーネットワークのインダクター、コネクター、ケーブル、スピーカーのボイスコイルに至るまで、非磁性部品を含む再生システムの諸構成要素までもが帯磁して、システム全体の音質を劣化させていることが分かっています。
■電磁界によって導体に残留磁気が着磁される。
電流のあるところ、必ず帯磁があり、導体の周りには、電磁界が形成され、導体が「鉄の三元素」の、鉄、ニッケル、コバルトなどの帯磁されやすい素材であれば、電磁界によって導体に残留磁気が着磁されます。キャパシターや抵抗器のリード線は、多くの場合、銅メッキ・スチールでできており、多くのコネクターも「金メッキ」であったとしても、その素材はきわめて帯磁性の高いニッケル製が多くみられます。これらのことから明らかに磁気の残留する可能性があります。
■非磁性帯の金属でも安心できない。
フォノカートリッジのコイルが非磁性体の銅であっても帯磁するのは、100%純粋な銅はあり得ない為です。銅は常に不純物を含んでおりその不純物の多くは「鉄の三元素」のいずれかです。こうした鉄を含む金属は、銅の基質と合金を創ることは無く、むしろ銅の結晶の境界にそのままの純度で残留するため、ここに電流が通るとすぐに帯磁して再生システムの音質を劣化させます。

余談ですが、このことから部品の選択が重要でCR素子のリード線も鉄に銅メッキは避けて純銅のリード線を使ったオーディオ専用部品が望ましい訳です。ケーブル類のプラグやコネクターも純銅の無メッキが良い訳です。これは電気を使った再生システムの宿命でもあり、これらを回避するには、蓄音機の世界に戻るしかありません。

■消磁はどうするのか?
消磁を行うには、40Hz~19KHzまでの周波数を同じ振幅でスイープするよう録音されたCDが市販されていますので、そのCDを使用することをお勧めします。
使用する頻度は、ケースバイケースですが、週一回程度、試聴会のある時などは直前に消磁用のCDを再生しています。
※CDは、数種類市販されていて、オーディオ専門店で購入できます。
本文の内容は、XLO Reference Recording Test&Burn-In CD解説書を参考にさせていただきました。

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