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デジタルケーブル試作品

左右二重螺旋ツイストのスターカッドデジタルケーブルを試作しました。
通常のデジタルケーブルは、不平衡型と呼ばれるシールド線のような同軸型の高周波ケーブルが使われます。そこに平衡型のツイストワイヤーで大丈夫なのか?ということですが結論から言えば大丈夫です。左右二重螺旋ツイストのスターカッドケーブルをオーディオ領域で使用する限り、伝送ロスよりも音質的なメリットの方が優位でした。(デジタル機器間で同期が取れていれば問題ありません)その後の実験からスターカッドを4基配列したツイストクワッドアレイ(弊社スピーカーケーブルで実装済み)も試作したところ、効果は絶大でした。
デジタルケーブルで音など変わらないと思う方でも、はっきりと違いが分かる高音質なデジタルケーブルです。音質傾向は、静寂感があり、透明で、太く、柔らかく、明るい音で奥行も高さもあり、重心も低いです。何よりも立体感や臨場感が改善され、開放的な空間再現で、デジタル臭さがありません。CDプレーヤーとプリアンプやCDトランスポートとDAC間のデジタル入出力の接続に使用します。

※クロック用75Ω同軸(BNCコネクタ)デジタル・ケーブルも開発中です。
こちらは、クロック用なので同期を最重要視して不平衡型の同軸ケーブルと75ΩのBNCプラグを使用し、今では入手困難な架橋ポリエチレン(空気層を多量に含んだ絶縁体)の同軸ケーブルを採用し、更に周波数依存性の高いPVCシースを排除して誘電率の低いポリオレフィンの被覆に替えてからPETのシースを何重にも被せて締め上げています。
先のツイストクワッドアレイのデジタルケーブルと比較試聴して音質的にどちらが優位か確認したいと思います。








コメント

  1. 6月15日弊社の試聴環境で、同軸ケーブル5C-FV改造品と先日作成した多重ツイストによるケーブルを比較試聴した結果、結論として同軸ケーブル5C-FVによるデジタルケーブルの方が雑味が少なく安定していました。特性インピーダンス以外にも、やはり平衡と不平衡の整合性がデジタル環境(デジタル信号の伝送)においては重要なことが分かりました。結果としてデジタルケーブルは同軸の改良版で制作することにして、多重ツイストによるデジタルケーブルは商品化しないこととしました。やはり実験による検証が大切です。今回制作した同軸ケーブルは高周波用の特性インピーダンス75Ωのケーブルですが、オーディオ領域の伝送のことはあまり考えて設計されていないため、対候性を重視したシース(塩化ビニール)を使用しています。そのため周波数依存性があり周波数によって誘電率が変化してオーディオケーブルとしては望ましくないため、塩化ビニールの被覆を剥がして周波数依存性の低いポリオレフィン系の熱収縮チューブで締め上げてからPETのメッシュスリーブを2重に被せています。これで世界中探しても、どこにもないオーディオ用の理想的な同軸ケーブルが出来上がります。

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