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仮想アース瓶:EBIN2000-2の試聴リポートが届きました

4月24日出荷のアース瓶について、お客様から試聴評価リポートを頂きましたので、ご本人の了承を得て公開いたします。

■仮想アース瓶:EBIN2000-2の仕様
JANコード13桁:4580525450222
商品名:EBIN2000-2
商品構成:アース瓶(約2000ml)with Earth cables 1.2m
特長:アース瓶単体でなく64芯リッツ線によるアースケーブル1.2m付きです。
備長炭:高級備長炭 約2kg使用
幅×奥行×高さ(mm)180×120×175

容量:2,030 ml

仮想アースは、様々なものが各メーカーから出ていますが、弊社製品の特長は、アースケーブルにAWG28のポリエチレン被覆による64芯のリッツ線構造を採用していることです。弊社の調べた範囲ではアースケーブルにリッツ線を採用している仮想アースは見たことがありません。リッツ線は高周波領域で使うのが一般的でオーディオ領域の周波数帯で有意な差があるのか?ということです。結論:有意差があります。最近のオーディオ再生環境は、1960年代当時とは比較にならないほど高周波帯のノイズがあふれておりオーディオにとっては劣悪な環境となっています。具体的には、パソコン、携帯電話、電子レンジ、様々な家電製品のインバーターのスイッチングノイズなどです。仮想アースの目的は、これらの高周波ノイズを一刻も早くアースに流すことです。そこで直流抵抗だけに着目するのでなく高周波特性に優れるリッツ構造のワイヤーを使用することで、携帯電話の数GHz帯の電磁波ノイズまで素早くアースに流し込むことができます。
また、仮想アースを取ることで、アース電位が安定しノイズによるアース電位のフラツキが回避できるので、より自然な音空間の再現が可能となります。
※今回頂きましたリポートはスピーカーの端子にアース瓶を左右一つずつ接続して行われました。


■K様の試聴評価リポート
アース瓶を接続して数日経過しました。
接続した当初は微妙な変化で感想を送るのが躊躇われましたが、数日後に再度評価のために取り外しをしてみると、当初とは違い大きな改善が見られていたことに気づけました。
これまで使っていたForcebarEPはノイズフロアがぐんと下がる感じでしたが、アース瓶ではノイズフロアが下がった感はないですが、一音一音の解像度が上がり、瑞々しさが上がった効果を感じられました。
取り外すと、とありがちな表現ですがベールを何重にも掛けたようになり、効果の程が実感できます。
ForcebarEPはノイズフロアが下がっても音そのものが改善される感じではなかったので、アース瓶の効果の出方の方が好ましいと感じております。
どちらともノイズが減ったことによる効果なのでしょうが、音に現れる変化の違いに初めは戸惑いました。

当方はオーディオアクセサリー系の効果を確かめる際には通常は付け外しを何回もして聴き比べをするのですが、その聴き比べの方法はアース瓶には不適切で、アース瓶は効果が現れるまで2時間と仰っていたように効果がジワジワと現れてくるため、外した際に初めて大きな違いが分かるタイプと理解しました。
付け直した瞬間には効果の方向性は同じですが効果の程があまり出ないため、何回も聴き比べるのは難しく、もし試聴会等で聴いていたならば正しく効果の程を感じられなかったのではないかと思いました。
以下省略

コメント

  1. 以前のモデルのアース瓶1個を使用しています。

    接続するオーディオ機器で音質が変化するようです。
    クロックジェネレーターに接続すると、重心が下がり、ヴォーカルや楽器の定位感が向上します。
    SACDプレーヤーに接続すると、高域の情報量が増えて、華やかな音質になります。
    プリアンプに接続すると、重心の下がり具合が大きいですが、全体の透明感と音抜けの良さに少し翳りを感じます。
    パワーアンプに接続すると、若干、穏やかな音質に変化するようです。

    これは、裏技なのですが、フィデリティゲートのアースケーブルを2本所有していて、そのアースケーブルをKOJO製の仮想アース本体から、オーディオ用電源タップの空いているコールド端子に接続しています。
    更に、ノイズが除去されて解像度と透明感が向上する感じを受けます。

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    返信
    1. 岸様
      活用事例のコメントありがとうございます。

      削除

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