スキップしてメイン コンテンツに移動

S/PDIFケーブル DIG3000-0.75m 最終ロット75本の出荷を開始します。

DIG3000-0.75m S/PDIFケーブル

オーディオマニアに「ケーブル1本で、こんなにも変わるものか」?と言わしめた! S/PDIFケーブルDIG3000-1.0m(税込み33,000円)の販売を2023年2月に終了しました

後継モデルとして、DIG3000-0.75m S/PDIF 75本を限定販売します。(在庫限り)


品名:DIG3000-0.75m

JAN:4580525451366

販売価格(税別):¥25,000-

販売価格(税込):¥27,500-(送料は弊社負担)

2024年ヤフーオークションに新品で出品中です。

近日中にAmazon でも販売を予定していますが価格は、定価販売になります。


※商品の評価は、FidelityGate DIG3000 をgoogleやTwitterで検索してご確認下さい。

低ジッターを追求したデジタルケーブルで音が変わります!

ケーブルは、周囲からノイズの影響を受けるだけでなく、ケーブルに電流が流れたと同時に斥力が働き、ケーブル自身が振動してノイズを発生し輻射します。当然、アナログ回路にも影響を与えます。これはメタル伝送の宿命です。さらに一般的な同軸ケーブルは編組シールドに接触するシースがPVC被覆で周波数依存性を持ち、周波数により静電容量が変動する問題があります。信号がPM変調やFM変調されるという事です。これらは周波数領域において、ジッターは残留PM、残留FMあるいは位相雑音と呼ばれます。※位相の進み遅れにより同相なら音が強調され、逆相であれば音が消えてしまいます。

[DIG3000-0.75m同軸仕様]
Sony Philips Digital Interface :S/PDIF 75Ω RCA同軸 0.5Vpp
特性インピーダンス:75Ω(RCA)

商品の特長
導体は、非メッキの高周波用5Cケーブルの銅単線と非メッキの銅編組シールドの同軸で、PVC被覆を剥ぎ取り架橋ポリオレフィンに換装してから静電気対策用にコットンスリーブを1本、1本手作業で被せています。

架橋ポリオレフィンは、放射線を当てることで樹脂を架橋させたもので、国内外の数社の中から一番帯電しにくい素材を実験結果から英国製を選択しています。

・同軸絶縁材①:発砲ポリエチレン
コンピュータ,電話通信等の高速回線においては絶縁体に低誘電率の電線が必要とされており、周波数に比例して誘電損失が高くなるため、材料の観点からは損失に比例する誘電正接(tan δ)を低くすることが求められています。

発泡ポリエチレンは空気を多く含み低誘電率・低誘電正接絶縁材として機能します。 

・同軸絶縁材②:架橋ポリオレフィン低誘電率の熱収縮チューブを170℃で熱収縮後、自然冷却します。
同軸絶縁材①と②は、一般的なPVC被覆のように周波数依存性を持ちません

・帯電防止:オーガニックコットンスリーブ

同軸絶縁材のポリエチレンやポリオレフィンは若干プラスに帯電します。これを中和するため、ややマイナスに帯電するコットンスリーブによりケーブルに生じる静電気を中和してプラグのマイナス側グラウンドに接続されます。

・ケーブルシース:メッシュスリーブをコットンスリーブに重ね合わせて締め上げることでケーブルの振動を熱エネルギーとして吸収し開放します。

RCAプラグ:Canare  F-09、RCA用ピンプラグでは、最も75Ωに近い特性インピーダンスを持つ映像信号用として安定した実績のあるCanare F-09を採用しました。

このプラグの採用で特性インピーダンスの不整合による定在波の反射を低減し安定した信号伝送に寄与します

ケーブルの転送ジッターによりサンプリング定理が完全には成立しなくなる。

ジッターノイズ(時間軸上の揺らぎ)による音質劣化も同様で、D/A変換やA/D変換時にオーディオ信号に対して時間軸方向の変調が加わる結果、ジッターは本来のオーディオ信号に対して歪(ひずみ)を与え、全高調波歪率(THD +N)やダイナミックレンジ、S/N比(信号対雑音比)などのいわゆるオーディオ性能が劣化します。

あらゆる楽音のタイミングがずれることで、その音質変化は、「低音が出ない」、「高音が伸びる」といったものではなく、音質の良いものは音場や音像の再現性に優れる一方、悪いものは、単調かつ平面的に音が鳴っているだけという状態です

具体的には目の前で演奏しているような実在感の再現性が変化しその場に居合わせる人数や拍手の数が変わるといった気配の変化に現れます

デジタルケーブルの転送ジッター

ジッター(デジタル信号の時間軸上の揺らぎ)のうち,転送過程で起こる転送ジッターは,ビットをあらわす矩形波の時間的揺らぎによってサンプリングクロックの転送ジッターにより、サンプリング間隔が時々刻々と変動してしまうことが問題となる象です。これは、他のノイズによる現象と同様に、デジタル的破綻(接続デバイスの認識エラーなど)にまで至らなくとも、アナログ的な音質劣化として検知可能な現象となります。

通常のDAC接続方法では、DAC側に基準クロックを持ちません。

そのため送り出し側のクロックをPLLで128倍に逓倍して基準クロックとしてD/A変換をするためケーブルのわずかな転送ジッターでも、揺らぎがPLLで128倍にも拡大されるために音質の劣化を招きます。これがケーブルの転送ジッターで、音質劣化が起きる原因です。

例)48kHzサンプリングでは96kHz。DACで使うマスタークロックを256fsとすると、128倍の周波数へと逓倍することになります。
PLLによる逓倍の比率が大きければ大きいほどジッターが増えます。

デジタルオーディオは、デジタル処理(A/D変換)だけでは、音として再生できず、必ずアナログに(D/A変換)が必要ですが、このD/A変換時に転送ジッターがあると、デジタル信号が正しくアナログ信号に変換(復調)されないということです。


問題解決の一手段としてDIG3000をお勧めします。

この問題を回避する方法は2つあります。

①転送ジッターを徹底的に減らした高性能なS/PDIFケーブルを使用する。

②非同期のバルク転送にして、DAC側に独立した基準クロックでD/A変換する。

PLLでD/Aコンバータ(DAC)の基準クロックを生成するのを止め、DAC内部に基準となる独立したクロック(水晶振動子によるクロック)を内蔵させて、その基準クロックによりD/A変換を行うことです。☚ただし、そのようなDAC(ゼロリンクなども同様)を新たに調達する必要が生じます。


■光ケーブル(S/PDIF)は、ノイズ対策としては有効でも転送ジッターに関してはS/PDIFの同軸ケーブルよりも劣ります。

ここでは、説明を省略しますが、同一の機器において光接続時のクロックの質は、同軸接続時のそれに比べて明らかに劣ります。これは、光ケーブルで転送ジッターが付加された結果です。

デジタルは劣化しないというのは、ある意味正しいですが、デジタルオーディオも全てがデジタルで処理されるわけでなく、必ずアナログ部分を含むため、アナログ的な注意が必要になります。


※音楽再生の歴史は、エジソンの瘻管による音声記録からはじまり、SP盤の蓄音機、磁気テープ録音、LPレコード、CDによるデジタル変換再生へと変遷してきましたが、物理的な記録を電気に変換、更にはアナログからデジタルに変換されるたびに、音は奇麗になっても音楽の魂が失われてきたと言えます。方式を変換すればするほど、忠実度は落ちていくものなのです。

記録された音楽をあるがままに再現したい方は、お問い合わせください。

試聴機もご用意しています。


コメント

  1. DIG3000を落札されたユーザー様のコメントのブログ掲載の許諾をいただきましたので、要点を抜粋して掲載させていただきます。ユーザー様の名前は伏せていますが、オリジナル原文のまま掲載しました。是非参考にしていただければと思います。

    5月5日 18時37分
    先程から早速聴いております。付け替えて小音量で約2時間ぐらいですが、閉塞感がある箱庭的ハイエンドな音でなく、開放的で滲まず、楽器やボーカル周りのS/Nは秀逸で、ホールトーンも気持ちよく広がっていきます。低域も深く出てます。これで140時間が経つとどうなるのかとても楽しみです。そしてこれを凌駕して99%が購入するDIG5000が楽しみでなりません。

    5月5日 21時47分
    夜はバーンイン信号、お昼は音楽で楽しんでみます。それにしても素晴らしいケーブルをありがとうございました。今までのケーブルは『エージングでなんとかなる…かな?なってほしい』みたいなことばかりだったのですが、今回は最初から期待感しかありません。またご連絡いたします。

    5月6日 10時11分
    返信ありがとうございます。バーンインによる変化を体験することで、ケーブルの本質が何かを垣間見ることが出来るでしょう。エージングでケーブルの物性が変化するのは事実ですが、必ずしも音質が改善されるとは限りません。バーンインはワイヤーだけでなくワイヤーを取り巻く絶縁被覆の電子のスピンにも影響を与えますし誘電率の高い石油化学系の樹脂素材は、それ自体がコンデンサーとしての誘電体になってしまうためケーブルの静電容量に影響が出ます。電子のスピン問題は難解で量子力学の世界ですから難しいです。オーデ〇オク〇ストなどは、ケーブルに細工をして72Vの電位を印加することで、電位的に飽和状態にしてエージングを不要としていますが、残念ながらこの方法は、S/N改善には繋がっても独特の音質的な不自然さを持ちます。結局、WesternElectric時代に研究されつくした、木綿、紙、絹、麻、ブラックエナメルで製作された天然素材の足元にも及びません。弊社でも天然素材のケーブルは受注生産で対応していますが、あくまで弊社の標準ケーブルで満足できない方のためのものです。ただし、フォノケーブルだけは、信号レベルが低いため、絶縁フィルム1枚をコネクター部に入れただけで音が濁るため、フォノケーブルには天然素材だけで仕上げています。

    5月6日 13時20分
    今日も朝からDIG3000を聴いています。
    > WesternElectric時代に研究されつくした、木綿、紙、絹、麻、ブラックエナメルで製作された天然素材の足元にも及びません。
    この言葉が胸に刺さります。DIG3000は非常に素直で、変なブレーキがかかっていない音の出し方をしてくれると感じています。なので楽器を取り巻く空気感が自然なので、一般的によく使う情報量という表現が適切でない気持ちになります。実際情報量はとても多いんですがね。同じボリューム位置なのに音圧が高いです。ビックリしました。
    XLO Reference RecordingsのTest&Burn-IN CDは持っているので、久しぶりに取り出してきて、音楽を聞かない時はこれでエージングをしようと思います。トラック9のひたすらリピートでよいでしょうか?
    それにしてもケーブルは本当に奥深いですね。オーディオ界には何かとブースト型ケーブルが多いし、設計者達もそれを自然な音とアピールしているので、個人的にはあまり深入りしたくなかったのが事実です。でも関口様のような音を出す設計&製造者がいらっしゃるのであれば話は別になりますね。

    5月6日 17時28分
    エージングは、トラック9のリピートで良いです。

    5月30日 12時38分
    あれから3週間経ちました。一気にバーンインはせず、普通に音楽を鳴らしつつ夜通しのバーンインをちょいちょい(6~7回)挟みました。おそらく100時間は超えたであろう時期です。いま少し大きめの音で聞いていますが、ワイドレンジで上下左右の広がりと、そして特徴である深い奥行きがある音場が出ています。全く聞き疲れがない音でありながら、音が立っている状態で音楽が楽しく踊っています。ケーブルで一本でここまで違うのは初体験です!本当に素晴らしいケーブルです。僕はフルディジタルアンプを使っているので、トランスポートとS/PDIFケーブルが命で、ずっとケーブルで悩んでいました。それが今回、完全に解消されました。本当にありがとうございました。
    DIG5000と電源ケーブルへ直ぐにでも行きたい気持ちを必死で抑えています(笑)

    6月1日 09時53分
    〇〇様 詳細なバーンイン後の試聴結果のご連絡を頂き誠にありがとうございます。制作者としても、お客様に喜んでいただけて大変嬉しく思います。 〇〇様のコメントは、ケーブル選択で迷っておられる方の参考になりますので、弊社のブログやFaceBookなどのSNSで引用させていただきたいのですがよろしいでしょうか?もちろんお名前は匿名とさせていただきます。ケーブルは試聴しなければ絶対に理解し難いものですが、試聴結果のコメントがきっかけとなって試聴につながればと期待しております。今後も引き続きよろしくお願いいたします。

    6月2日 12時04分
    名前を隠していただけるならもちろん使ってください。嘘は書いていないので。実はアンプには200Vからのダウントランスを使っていたのですが、100Vに戻して耳をニュートラルに戻そうとして数ヶ月前から外していたんです。前回のインプレッションは100Vでの100時間超の感想でした。あの後に200Vに戻したのですが、これは想像を絶する変化でした。200Vの威力を再認識すると共にDIG3000の素晴らしさを改めて認識しました。エージング中にスピーカーセッティングを変えたのですが、200Vに戻したらこれまたセッティングを変えざるを得なくなりました。別のオーナーの方も言っていましたが、音が細かく正確に出てくるので、スピーカーセッティングのズレがすぐにわかるので変えざるを得ないんです。DIG5000が3000以上とはにわかに信じがたい心境です。これより上が本当にあるのかと。それほど3000には満足しています。
    もうしばらく聞き込んだらDIG5000と電源ケーブルをお借りしたいと思います。

    6月2日 14時44分
    〇〇様 快諾戴きありがとうございます。引き続き宜しくお願いいたします。

    返信削除

コメントを投稿

このブログの人気の投稿

ケーブル物語

6 スピーカー・ケーブル端子 選択のポイント 端子を選ぶ際にYラグ端子とバナナ端子のどちらを選ぶべきか? それぞれの長所と短所から考えます。 ■端子形状 ・Yラグ端子:接触面積が広く強固な締め付けに耐えるので接触抵抗が安定する。 ・バナナ端子:取り付けは一般的には差し込むだけで利便性が高い。抜き差しを頻繁にしていると接触が甘くなる場合がある。(ロック機構付きのバナナ端子は別) ・ピン端子:ビンテージ・スピーカーの場合は、ピン端子しか選択できないものもある。接触面積は点接触に近い。(点接触ではあるが、バインディング・ポスト側のネジで締め付けるため導通には問題ない) 理屈では、Yラグが良さそうですが、市販のYラグ端子には良いものが少ないです。Yラグであっても材質や表面処理(磨きや下地処理方法、メッキ種類やメッキ厚)が適切でない場合が多く、優秀なケーブルになればなるほど、端子による音質の劣化が顕著になります。 ■端子の材質 ・導電性:純銀>純銅>ブロンズ(銅と錫の合金)>真鍮(銅と亜鉛の合金) 導電性だけを見れば純銀ですが、音色に銀のキャラクターが出てしまうことがあります。 ■表面処理方法(めっき) 金属は空気中に放置すると酸化により錆びてきます。そのため、導電性を維持しつつ金属表面を保護する目的でメッキ(鍍金)加工が施されます。オーディオ用の端子で使われるメッキは、以下のとおりです。 ①銀めっき:銀は、酸化でなく硫化( 硫化とは硫黄成分に反応して銀が黒く変色することで、空気中の硫黄成分に反応したもの)により黒く変色しますが導通性には影響しないようです。 ②銅めっき:銅の金属に銅のメッキをする意味はあまり無いように思います。 銅は、空気中に放置すると酸化被膜(錆びの一種)が生じます。しかし、酸化被膜によりそれ以上酸化が進み錆びることを防ぎます。また酸化被膜は薄いのでホール効果により電流は流れてくれます。オーディオ的には、この酸化被膜も無いのが望ましいです。銅表面を磨いて導線を圧着したあと充填剤と熱収縮チューブで空気を遮断することで酸化被膜を防止できます。 以下は余談です。 中国製の銅端子を輸入し圧着しようとしたところ、あまりにも硬くて、これは鉄の上に銅メッキしたものであると疑いエナメル剥離用の溶剤に1時間ほど浸けておいたところ白

ケーブル物語:デジタルケーブルで信号は劣化するでしょうか?

 理想的なデジタルケーブルを製作するため周波数依存性のある塩ビのシースを剥ぎ取ります。 塩ビのシースを剥ぎ取り、低誘電率の架橋ポリエチレン被覆に変更し180℃で熱収縮した後、自然冷却します。写真左が架橋ポリエチレン被覆に変更された同軸ケーブル、写真右が剥ぎ取った塩ビ被覆の残骸です。 振動対策としてPETスリーブを三重に被せて締め上げ最高峰の同軸ケーブルが完成します。同軸内部の絶縁体も発泡ポリエチレンで空気層を多く含んだ低誘電率の素材です。 この後、仕様によりBNCまたはRCA(渦電流を回避するため点接触型)プラグを取り付けます。 DIG3000-1.0m RCA ■ S/PDIFについてネット上にある情報をケーブル制作者の視点から要約しました。 S/PDIF(Sony Philips Digital InterFace、ソニー・フィリップス・デジタル・インターフェース=エスピーディーアイエフ)とは、映像・音響機器などで音声信号をデジタル転送するための規格です。 S/PDIFを採用するケーブルには同軸ケーブルのほか、光ケーブルも S/PDIFを採用します。USBケーブルの転送方法は異なりますので、ここでは同軸75ΩのS/PDIFについて考察します。 ■デジタルケーブルで信号は劣化するでしょうか? デジタル伝送に於いては、致命的なエラーは生じていないことが多くの実験結果からわかっています。☚デジタルデータは、劣化しないと言えなくも無い? もし、致命的なエラーが発生した場合はデータの転送そのものが失敗し、現象として聴感上はプチプチしたノイズや音が途切れたり連続的なホワイトノイズが発生し、最悪の場合はデバイス(DACなど)を認識せず接続が切れてしまいます。しかし、音が同軸ケーブル(S/PDIFの転送品質)の違いで劣化するのも事実です。なぜでしょうか? S/PDIFは、*ジッターに関しては、**アナログ信号です。DAC回路の時間軸は入ってくるS/PDIF信号に追従していますから、音質はS/PDIF信号の時間軸の通信品質で決まります。更にS/PDIF信号のノイズ成分もジッターとしてDAC回路の音楽信号を揺るがす事になり、結果としてS/PDIF信号の時間軸の通信品質がデジタルオーディオの音質を決することになります。 *ジッターとはデジタル信号の時間軸の揺らぎのこと **アナログ信

ケーブル物語11 電線に電流が流れるとノイズが発生する

ケーブルについては、相当な高額を機材に投入しているオーディオマニアの方でも1m150円前後のスピーカーコード(ケーブルでなく電源コードと同じ構造の平行2線式)を使われている方がいます。その方はタンノイのWestminster royalというものすごいスピーカーを使われていました。左右セットで600万円以上します。その他の機材を含めれば軽く1000万円を超えていました。一般的なオーディオケーブルに対する認識はその程度のものです。 その Westminster royal から再生されていた音は、一言で言えば、喧しい音でした。広いリビングルームなので1m150円前後の平行2線式コードが10m近く引き回されていました。これではノイズを拾いまくり、またコードの被覆がビニールですから喧しくなって当然です。 オーディオは趣味嗜好が優先するので本人が満足していれば、それを否定する必要は全くありません。余計なお世話です。しかし、音楽という時間芸術をより深く楽しみたい、演奏者の魂に少しでも触れたい、あるいは歴史的な録音を再現したい、と考えるのであれば、真剣にケーブルについて考察する必要があります。 ■電線に電流が流れるとノイズが発生する なぜ、電源コードのようなスピーカーケーブルでは駄目なのでしょうか? 電灯を灯すために使うのであれば、電源コードでも大きな問題はありません。 それでもオーディオ機器に近接して電灯を使う場合は、平行2線式のコードでは問題があります。 その理由は、電灯を灯すときに流れる電流は交流の100V/50Hzまたは60Hzで、電源コードの平行2線式ではノイズを周囲に出しまくるからです。スピーカーケーブルに流れるオーディオ信号は歪波交流という交流信号で電源コードに流れる周波数は50Hzや60Hzのような正弦波と異なり、20Hz ~20,000Hzまでの複雑な歪波交流信号です。さらにスピーカーケーブルの末端に接続されるスピーカーは発電機でもあるため起電力(オーディオ業界では逆起電力と呼んでいますが逆起電力ではありません)が生じスピーカーケーブルからアンプに流れようとします。電線に電流が流れると必ずノイズを出します。このノイズを減らす方法としてツイスト( ツイストペアケーブルは、 アレクサンダー・グラハム・ベル によって1881年