スキップしてメイン コンテンツに移動

 USBケーブルの販売を開始します。まだ、カタログも梱包資材もありません。

開発の狙いについて記述しましたので、ご検討よろしくお願いします。
(動画はユーザー様によるものです)

商品登録情報は以下のとおりです。
品名:
USB3000-1.0m 
品番:SW8TQ-d1.0
JANコード:4580525450321
  摘要:2重シールド・ツイストクワッドUSBケーブル1.0m-TYPE A/B 
 メーカー希望小売価格:¥30,000(税別)

よくある質問:USBのコネクターのグランドの金メッキ品は無いのですか?

答え:小ロット手作り生産品のため、ありません。
   USBコネクターのメッキは、シールドハウジング部分のみ錫メッキを使用しており、錫メッキはコンピューターのCPUソケットやメモリーソケットにも使用されている信頼性の高いものです。
   シールドハウジング部分に内部接続されているドレイン線も、錫メッキのためシールドハウジング部分に、ハンダ付けするのにも同種金属の錫メッキであるほうが電位が安定するというメリットがあります。
 
   コネクターの信号ラインと電源ラインのコンタクト部は全て金メッキ処理されていますので、長期の使用にも、ご心配ありません。

※使用上の注意:本USBケーブルは、音質最優先に設計しているため、通常よりも細いワイヤーを使用しています。
        バッテリーの急速充電目的には絶対に使用しないでください。

■USBとは?
USB:ユニバーサル・シリアル・バス(Universal Serial Bus)という規格の略称で、パソコンに周辺機器を接続するために策定されたシリアルバス規格の1つです。

■USBケーブルとUSBポートの微妙な関係(利便性の追求と不利益)
USBケーブルが接続されるUSBポートは、従来のシリアル・ポートとは異なり、利便性を優先してパソコン本体の電源が入っている場合でもケーブルを抜き挿しできます(活線挿抜)。そのほか、機器の動作に必要な電源をパソコン本体から直接得られること、さらにUSBハブを介して多数の機器を接続できることなどの利点があります。しかし、この利便性を優先させたことで、音質面では不利益な点が、ありました。元々、ピュアオーディオ再生を前提として設計されていないから当然ですその不利益な点の一つにデータ信号ラインと並行にノイズの塊のようなパソコンからの汚れた電源を供給していることと、このUSBポートには、パソコン側に繋がれた複数の機器から発生するノイズの影響を少なからず受けることになります。

フィデリティゲートのUSBケーブル開発の狙い
■USBケーブルに於けるノイズ対策方法(前提条件:DACとの接続がUSBポートしか方法が無いノートPCやタブレットの場合)
USBケーブルの電源ラインを切ってしまうなど、各社様々なノイズ対策方法を取っていますが、電源ラインをパソコン側からでなく、別のバッテリーのクリアーな独立した電源から供給するなどの方法は、 USBの特長である利便性を失うことになります。それでも構わない、性能最優先が大事という方は別ですが、その方法ではパソコン側がUSBケーブルの先にどのような機器が繋がっているのか認識しなかったり問題が発生
する可能性があります。

フィデリティゲートでは、電源ラインとデータラインそれぞれに、ツイスト線をシールドしてからスター カッド構造を併用し更に全体をシールドして外部に対しては2重シールドの形になるように することで隣接したラインにノイズを輻射もしないし周辺からの影響も受けないケーブルを制作しました。このUSBケーブルで、B&W802Dクラスのシステムまで十分対応できます。

これ以上を望む方は、弊社の上位版USBケーブル(天然素材の絶縁被覆とビンテージリッツ線多重ツイストクワッドアレイ構造:開発中)へのアップグレードがあります。

※USB接続のパソコンでなくS/PDIFや光接続を検討されることもメリットがあると思います。  S/PDIFには、弊社のデジタルケーブルが準備されています。

コメント

  1. 9月3日に届いた試聴機を販売店で試聴されたお客様から注文を頂きました。ありがとうございます。9月に入ってから2本目の注文です。さっそく部品を手配しました。

    返信削除

コメントを投稿

このブログの人気の投稿

ケーブル物語

6 スピーカー・ケーブル端子 選択のポイント 端子を選ぶ際にYラグ端子とバナナ端子のどちらを選ぶべきか? それぞれの長所と短所から考えます。 ■端子形状 ・Yラグ端子:接触面積が広く強固な締め付けに耐えるので接触抵抗が安定する。 ・バナナ端子:取り付けは一般的には差し込むだけで利便性が高い。抜き差しを頻繁にしていると接触が甘くなる場合がある。(ロック機構付きのバナナ端子は別) ・ピン端子:ビンテージ・スピーカーの場合は、ピン端子しか選択できないものもある。接触面積は点接触に近い。(点接触ではあるが、バインディング・ポスト側のネジで締め付けるため導通には問題ない) 理屈では、Yラグが良さそうですが、市販のYラグ端子には良いものが少ないです。Yラグであっても材質や表面処理(磨きや下地処理方法、メッキ種類やメッキ厚)が適切でない場合が多く、優秀なケーブルになればなるほど、端子による音質の劣化が顕著になります。 ■端子の材質 ・導電性:純銀>純銅>ブロンズ(銅と錫の合金)>真鍮(銅と亜鉛の合金) 導電性だけを見れば純銀ですが、音色に銀のキャラクターが出てしまうことがあります。 ■表面処理方法(めっき) 金属は空気中に放置すると酸化により錆びてきます。そのため、導電性を維持しつつ金属表面を保護する目的でメッキ(鍍金)加工が施されます。オーディオ用の端子で使われるメッキは、以下のとおりです。 ①銀めっき:銀は、酸化でなく硫化( 硫化とは硫黄成分に反応して銀が黒く変色することで、空気中の硫黄成分に反応したもの)により黒く変色しますが導通性には影響しないようです。 ②銅めっき:銅の金属に銅のメッキをする意味はあまり無いように思います。 銅は、空気中に放置すると酸化被膜(錆びの一種)が生じます。しかし、酸化被膜によりそれ以上酸化が進み錆びることを防ぎます。また酸化被膜は薄いのでホール効果により電流は流れてくれます。オーディオ的には、この酸化被膜も無いのが望ましいです。銅表面を磨いて導線を圧着したあと充填剤と熱収縮チューブで空気を遮断することで酸化被膜を防止できます。 以下は余談です。 中国製の銅端子を輸入し圧着しようとしたところ、あまりにも硬くて、これは鉄の上に銅メッキしたものであると疑いエナメル剥離用の溶剤に1時間ほど浸けておいたところ白

ケーブル物語:デジタルケーブルで信号は劣化するでしょうか?

 理想的なデジタルケーブルを製作するため周波数依存性のある塩ビのシースを剥ぎ取ります。 塩ビのシースを剥ぎ取り、低誘電率の架橋ポリエチレン被覆に変更し180℃で熱収縮した後、自然冷却します。写真左が架橋ポリエチレン被覆に変更された同軸ケーブル、写真右が剥ぎ取った塩ビ被覆の残骸です。 振動対策としてPETスリーブを三重に被せて締め上げ最高峰の同軸ケーブルが完成します。同軸内部の絶縁体も発泡ポリエチレンで空気層を多く含んだ低誘電率の素材です。 この後、仕様によりBNCまたはRCA(渦電流を回避するため点接触型)プラグを取り付けます。 DIG3000-1.0m RCA ■ S/PDIFについてネット上にある情報をケーブル制作者の視点から要約しました。 S/PDIF(Sony Philips Digital InterFace、ソニー・フィリップス・デジタル・インターフェース=エスピーディーアイエフ)とは、映像・音響機器などで音声信号をデジタル転送するための規格です。 S/PDIFを採用するケーブルには同軸ケーブルのほか、光ケーブルも S/PDIFを採用します。USBケーブルの転送方法は異なりますので、ここでは同軸75ΩのS/PDIFについて考察します。 ■デジタルケーブルで信号は劣化するでしょうか? デジタル伝送に於いては、致命的なエラーは生じていないことが多くの実験結果からわかっています。☚デジタルデータは、劣化しないと言えなくも無い? もし、致命的なエラーが発生した場合はデータの転送そのものが失敗し、現象として聴感上はプチプチしたノイズや音が途切れたり連続的なホワイトノイズが発生し、最悪の場合はデバイス(DACなど)を認識せず接続が切れてしまいます。しかし、音が同軸ケーブル(S/PDIFの転送品質)の違いで劣化するのも事実です。なぜでしょうか? S/PDIFは、*ジッターに関しては、**アナログ信号です。DAC回路の時間軸は入ってくるS/PDIF信号に追従していますから、音質はS/PDIF信号の時間軸の通信品質で決まります。更にS/PDIF信号のノイズ成分もジッターとしてDAC回路の音楽信号を揺るがす事になり、結果としてS/PDIF信号の時間軸の通信品質がデジタルオーディオの音質を決することになります。 *ジッターとはデジタル信号の時間軸の揺らぎのこと **アナログ信

ケーブル物語11 電線に電流が流れるとノイズが発生する

ケーブルについては、相当な高額を機材に投入しているオーディオマニアの方でも1m150円前後のスピーカーコード(ケーブルでなく電源コードと同じ構造の平行2線式)を使われている方がいます。その方はタンノイのWestminster royalというものすごいスピーカーを使われていました。左右セットで600万円以上します。その他の機材を含めれば軽く1000万円を超えていました。一般的なオーディオケーブルに対する認識はその程度のものです。 その Westminster royal から再生されていた音は、一言で言えば、喧しい音でした。広いリビングルームなので1m150円前後の平行2線式コードが10m近く引き回されていました。これではノイズを拾いまくり、またコードの被覆がビニールですから喧しくなって当然です。 オーディオは趣味嗜好が優先するので本人が満足していれば、それを否定する必要は全くありません。余計なお世話です。しかし、音楽という時間芸術をより深く楽しみたい、演奏者の魂に少しでも触れたい、あるいは歴史的な録音を再現したい、と考えるのであれば、真剣にケーブルについて考察する必要があります。 ■電線に電流が流れるとノイズが発生する なぜ、電源コードのようなスピーカーケーブルでは駄目なのでしょうか? 電灯を灯すために使うのであれば、電源コードでも大きな問題はありません。 それでもオーディオ機器に近接して電灯を使う場合は、平行2線式のコードでは問題があります。 その理由は、電灯を灯すときに流れる電流は交流の100V/50Hzまたは60Hzで、電源コードの平行2線式ではノイズを周囲に出しまくるからです。スピーカーケーブルに流れるオーディオ信号は歪波交流という交流信号で電源コードに流れる周波数は50Hzや60Hzのような正弦波と異なり、20Hz ~20,000Hzまでの複雑な歪波交流信号です。さらにスピーカーケーブルの末端に接続されるスピーカーは発電機でもあるため起電力(オーディオ業界では逆起電力と呼んでいますが逆起電力ではありません)が生じスピーカーケーブルからアンプに流れようとします。電線に電流が流れると必ずノイズを出します。このノイズを減らす方法としてツイスト( ツイストペアケーブルは、 アレクサンダー・グラハム・ベル によって1881年