このケーブルは9月1日にUSBケーブルを購入されたお客様の要望で制作したものですが、あらためて10月1日にも同様な要望があり、意外にRCA→BNCの需要があるようなので、カタログモデル化したものです。
■弊社デジタルケーブルの仕様
ケーブルの特性インピーダンスは、5CFVをそのまま使用するため75Ωです。
この75Ωの特性インピーダンスに整合する端子はBNC端子しかありません。
弊社の採用するRCAプラグも200MHzまで対応する75Ωに準拠した高性能プラグです。
ケーブルの特性インピーダンスとプラグ(コネクタ)部分でインピーダンスに不整合が生じると
反射が起きて信号が効率よく伝わらずに一部が逆流します。これによりデジタル信号アナログ信号を
問わず伝送品質が劣化(波形が崩れるなど)します。
■弊社デジタルケーブルの特長
いろいろ検討すればするほど市販のケーブルには理想的なケーブルは存在しないため、一番良さそうな
ケーブルを探して改造しています。5CFVはUHF領域のアンテナ給電用に製造されたケーブルです。
多くのケーブルがポリエチレンを採用するのに対し、本ケーブルは発泡ポリエチレンという空気を多量
に含んだスポンジのような構造になっており誘電率が低く理想的なケーブルです。しかし、シースは
対候性を優先するため塩化ビニールを使っているため、これがオーディオ領域にとっては聴感上聴いてはっきり分かるほど音を悪くしています。これが高周波ケーブルをそのままピュアオーディオケーブルには出来ない理由です。 デジタルケーブルでもその違いは顕著でした。そのため、当社では、この塩ビのシースをカッターを使って内部の編組シールドをキズつけないように注意して剥ぎ取ります。そのままでは銅の編組シールドが錆びてしまうので、誘電率の低い
ポリオレフィン系の熱収縮チューブで締め上げてから、同じく誘電率の低いポリエチレンテレフタレート
の編組メッシュスリーブで3重(BNCコネクタの場合は2重)に締め上げています。
これは、ケーブルは電気が流れることで微細ながら振動するため音にも影響が出る(デジタル信号でもジッターの影響が出る)ことが経験的分かっているためそのようにしています。デジタルケーブルはアナログケーブル以上に硬くないと良い結果は期待できません。
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