今回は、XLR5000-2.0m rev.1.1についてのリリースノートです。
■既存のXLR5000-2.0mの設計変更を行いました。
前回、絶縁被覆を一部設計変更(メッシュスリーブから架橋ポリオレフィン)していましたが、今回は、同じ架橋ポリエチレンでも透明でなく3φで肉薄の架橋ポリオレフィンに変更しました。更にワイヤー全体に被せず、部分的に締めることで内部のワイヤーが見えています。
これは、材料をケチったわけでなく絶縁体(誘電体)を分割すことで、電子分極による影響を軽減し、バーンイン(エージング)時間の短縮を狙ったものです。
初代のメッシュスリーブ絶縁と2代目の熱収縮チューブの中間を狙った構造です。
■スターカッドのワイヤー間にあった十字介在を廃止しました。
これにより、ループ面積が減少するので、ノイズ耐性は高まります。
■コネクターの左右識別のために取り付けていた赤と白のスリーブの材質を塩ビからエラストマー(ゴム系)に変更しました。コネクタ標準のゴムスリーブとは異なる圧力で分割したきつめの締め付けでケーブル末端のダンプ機能を追加しています。
従来からの途中で折り返し逆回転で双方向のアレイ構造としているのはそのままです。
メッシュスリーブは、振動対策と実用性(引き回し)を考慮して必要最小限の二重にとどめました。
スイッチクラフト製のコネクタを含めても2m1本で141grという軽量に仕上がっています。
殆ど空気絶縁のようなケーブルです。
■他社製品との構造上の違いは他にもあります。
一般的には、1番グランド、2番ホット:正相、3番コールド:逆相は変わりませんが、4番アースを追加して4極全てを使いフルバランス構造の左右二重ツイストクワッドアレイとしています。 弊社独自のアンシールド構造によるフルバランスケーブルです。
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