LSC8000mk2 新製品(純銀99.99%)単線8芯二重螺旋式クワッドアレイ・スピーカーケーブル 2.2mの主要部品が揃いました。本日5月24日より制作に着手します。
バイワイヤリング用特注品(シングルワイヤー2セット)
右奥のリール巻きが純銀線です。手前の左がオーガニックコットンスリーブ、手前右がフッ素絶縁の純銀単線のツイストでリッツ構造に仕上げてから、静電気対策のためコットンスリーブに通します。
金メッキ連結式のバナナは、銀メッキバナナを連結することが出来ます。
着手後約1時間経過、銀線に双方向性を持たせるため全長の半分で折り返してからツイストします。
銀線(金も同様)は反磁性体のため磁界に置かれると磁力と反対方向に弱い磁力を持ちます。これを全長の半分の長さで折り返すことで平均化します。
これは、製造工程で方向性が指定されていない為の次善策でもあります。
磁性を平均化したのちに、バーンイン(エージング)により整えて行きます。
画像は、ツイストした単線をコットンスリーブに通したところです。
これを片CH4ユニット使って、クワッドアレイ構造にします。
ようやく、双方向ツイストの4ユニットが完成しました。
一般的には、この4ユニットでスピーカーケーブル左右セットの
2セット分を作ることも可能ですが、LSC8000mk2
の場合は、これで、片ch分にしかなりません。使用した銀線は、
単線を折り返していますので、双方向で4.8m、これを片chで4ユニットですから
約19.2m使っています。左右chにはもう4ニット必要ですから、左右合計で38.4m使います。
これをバイワイヤ接続するには、更に38.4m使うので、合計で2.4mペアを
2セットで76.8m≒80mを使います。
今回は、歩留まりを考慮して、2.2mの仕上がり寸法を保証するため手配は
100m発注しています。
リッツ構造多重ツイストのクワッドですからワイヤーの使用量も半端ではありません。
それでもツイストの回転方向と組み合わせを考えて、ノイズキャンセル構造としている為
8本構成でも圧倒的なパフォーマンスを発揮します。
2023/05/25
昨日に引き続き、銀線ワイヤーのツイストとコットンスリーブ被せ作業です。
今回の50m巻きは、リールに巻かれていないため、リールに巻き取る作業で
時間が1時間以上掛かりました。単線なので巻き癖が付きやすく注意しないと収拾が
つかなくなります。取りあえず4ユニットが完成しました。
ケーブル制作だけで、あと2日は掛かります。
ツイストペア左右16ユニット(画像は12ユニット)が完成
次に4ユニットを使ってクワッド・アレイの片chを二重螺旋で組み合わせメッシュスリーブを被せていきます。
ツイストペア4ユニットで組み合わせて片ch分が完成
(メッシュスリーブは振動対策のため二重に被せています)
2023/05/30
左右2chのバイワイヤケーブル部分が完成しました。
このあと、端末処理とプラグ取付作業に進みます。
2023/05/31
端末の制振処理を済ませて、端子を取り付ければ完成です。
LSC8000mk2-Lch分完成
LSC8000mk2-Rch分完成
現在、LSC8000Mk2使用していますが、制作過程を紹介していただき興味深く拝見しています。
返信削除過程について口頭で教えていただきましたが、写真で辿ると改めてノウハウの集合体なのだと実感しました。
私が感じているLSC8000Mk2から出てくる音は、素直な癖の無い音。
さらに純銀製スピーカーケーブルとして破格の金額。
このケーブルより高額なケーブルもかなりの数を試聴していますが、決してヒケをとるものでは無いと感じています。
これからも、頑張ってください。
貴重なコメントを戴き感謝しております。銀線は電気的性能に優れていますが、独特のキャラクターが出やすいため、如何にキャラクターを出さずに音楽再生が出来るかに注力しました。そこで、着目したのが銀の反磁性体としての性質です。反磁性は、多くの金属も同様の特性を持ちますが、銀は、銅の2.6倍の強い反磁性特性を持ちます。これが銀線の方向性に強く出ます。銀線を双方向のツイストにより緩和しようと考えて、半分の長さで折り返し双方向としています。それが癖の無い素直な音になっていると思います。
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